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カイ2乗検定

カイ2乗検定

クロス表に基づいて、対応する2変数間に関連があるかどうかを検定します。

地域により人気商品に違いはあるか

カイ2乗分析

東京、名古屋、大阪にレストランを展開する経営者のAさんは、地域により人気メニューが異なると考えています。各店舗の販売数をメニューごとに集計してカイ2乗検定を行ったところ、やはり地域によってメニューの販売数が異なることが分かりました。さらに調整化残差から、東京ではハンバーグ、名古屋はチキンカツ、大阪ではカレーライスの人気が高いことが分かりました。

客観的に差を把握できるからこそ

人気商品の違いを把握することは、地域にあわせた商品を展開し、漠然とした経験値から決めていた食材の仕入れからムダがなくなります。さらに、売り損じが少なく確度の高い商品の開発を可能とします。地域だけではなく顧客や商品の属性で検定した場合、さらに新しい発見により、Aさんのレストランは確実性を高めることができるでしょう。

利用事例

たとえば、こんなときに

  • 顧客の属性により商品の売れ行きに違いがあるか

  • スタッフごとに販売しやすい商品を見つけたい

  • 取引先の属性により購買実績に違いがあるか確認する

こんなことができます

  • 顧客の属性と商品ごとの販売数を集計して、特徴のある顧客属性を見つける

  • スタッフごとに得意な商品を明確にして販売戦略を立てる

  • 取引先の属性と支払金額により、あらたな仕入先開拓の参考にする

カイ2乗検定の概要

カイ2乗検定はクロス表を作成し、分布の期待値から分析します。数値の平均や標準偏差を求めず分析するノンパラメトリック統計と呼ばれ、質的なデータを分析する代表的な手法です。

カイ2乗検定

「観測されたデータの分布は、理論値の分布とほぼ同じとみなせるか」
これを判断するのがカイ2乗検定です。クロス表を作成してその分布とそのサンプル数により、違いが偶然であるか、必然であるかを判断します。ただし、カイ2乗検定はどの程度違うかまでは分かりません。それを表すのが調整化残差になります。

調整化残差

調整化残差は、クロス表に表される2組の数値の関係を表します。一般に±2以上であれば有意な差(関連がある)と考えることができます。プラスであれば多い方に、マイナスであれば少ないほうに関連があります。例えば、福岡のラーメン店においてとんこつが13ポイント、しょうゆが-8ポイント出会ったとき、とんこつは人気商品と考えられ、しょうゆは不人気商品として考えることができます。福岡店では、とんこつベースのラインアップを増加して、しょうゆの仕入量を減らすなどの戦略をとることになると思います。

データを組み合わせて多角的に分析

Trunk tools では、販売管理と支出管理の取引履歴を、顧客データ、商品データ、スタッフデータ、取引先データを組み合わせて多角的な分析が可能です。ここでは、Trunk tools を利用してできる分析の簡単な一例をご紹介します。

顧客の年代により販売数が異なるか分析する

ビジネス用のアプリケーションをダウンロード販売しているソフトウェア会社は、自社の販売商品が年代別に偏りがあるか調べてています。年代と商品の関係から、新しいアプリケーション開発の参考にする予定です。カイ2乗検定により、顧客データ商品データをクロスさせ販売数によりカイ2乗検定を行いました。分析結果は、想定したより50代、60代への販売が少なくありませんでした。デザインやユーザビリティを見直し、高齢者向けのアプリケーションの開発も検討したいと考えています。

販売方法の違いによる実績を分析する

サプリメントの製造販売を行っている会社では、インターネットと電話、FAXにより注文を受けています。ネット販売全盛のなか、受注が少ないと考えられる電話の廃止を検討しています。人件費の問題もあり、ネット販売に統一する方針でいました。販売管理で設定していた販売方法の設定を使い、商品ジャンルとのクロス表でカイ2乗検定を行いました。しかし、FAXの注文が少なすぎるので、余りよい結果が出ませんでした。そこで、フィルタによりインターネットと電話だけでカイ2乗検定を行ったところ、想定外の結果が出ました。電話の注文が多い商品が複数あり、売上の貢献も高い状況です。理由を調べるためにも、商品データ顧客データの属性をクロスさせて、さらにカイ2乗検定を実施する予定です。

運命星で営業成績に違いが在るか分析する

最近占いにはまっている営業マネージャーが、営業スタッフの六星占術の運命星により営業成績に違いが在るか分析しました。あらかじめスタッフデータに運命星を登録しておき、商品別でカイ2乗検定を行いました。分析結果から、行動力があるといわれる金星人の成績がよいことが分かりました。「なるほど」と感心しつつも、採用理由にするには説得力が欠けると分析を終了しました。

Trunk tools は誰でも簡単に分析できます

クリックだけで分析結果を取得

行ラベルと列ラベルを変更して、分析を行うことができます。

カイ2乗検定の設定

分析結果

カイ2乗検定の結果と調整化残差を表示します。

カイ2乗検定の分析結果:残差分析・調整化残差

ブックマークに登録すれば、分析を行なったときのメモとあわせて、いつでも分析結果を復元できます。

分析結果の見方がわからなくても安心

グラフや数値の見方がわからなくても、分析結果とあわせて表示されるポイントとヘルプで、すぐに業務にご活用いただけます。

カイ2乗検定が終わったら

その他の分析も参考に

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Trunk toolsでは、業務データからカイ2乗検定をスムーズに行います

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