複数のデータ群を標準化して、比較検討します。
比較したい数値が同一の単位であればそのまま大小を比較すれば事足ります。しかし、単位が異なったり、データ群ごとの平均値がまちまちである場合、そのまま比べても正しい判断ができません。データ群を標準化することで、単に平均するだけでは比較できない数値を公平に比較検討します。
営業スタッフの評価を行う際の指標として、毎月の訪問数と売上金額を参考にしたいと考えています。月別にこれらの数値を比較しても単位が異なるうえ、季節的要因に左右されたりと比較が上手くできません。この問題を解消するために、スタッフ別の毎月の訪問数と売上金額を標準化してZスコアによる比較を行いました。
優良顧客を把握したい
強化商品の選定を行いたい
営業社員の評価軸を設定したい
顧客別に訪問数と販売金額、販売数量をグラフ化して比較する
商品別に月別に販売数と販売金額をグラフ化して選定する
営業社員の毎月の販売数や対応方法別の回数をグラフ化して検討する
複数のデータ群をもとに、商品や顧客等を比較します。一つの数値からでは分からない貢献度等をレイダーチャートにより視覚的に捉えることが可能です。
データ群の当該数値から平均値を引いて、標準偏差で割ることで求めます。これにより、このデータ群は平均が0、標準偏差が1になり、単位が異なる数値も比較することが可能となります。このような変換を標準化や基準化とも言われ、変換した数値のことをZスコアと呼ばれます。身近なところでは偏差値(Tスコア)として利用されています。偏差値は平均点を50に変換します。これによって、平均点が高くても低くても自分の点数が他の人と比べてどの位置にいるかを知ることができ、国語や数学といった内容の異なる変数でも同じ偏差値という数量化により比較することができます。標準化によりZスコアを算出することで、さまざまな数値を比較検討することが可能になります。
算出したZスコアをレイダーチャートという放射状のグラフにプロットします。大きい数値が望ましい場合、グラフの面積が大きいほうが優良だと分かります。
Trunk tools では、販売管理と支出管理の取引履歴を、顧客データ、商品データ、スタッフデータ、取引先データを組み合わせて多角的な分析が可能です。ここでは、Trunk tools を利用してできる分析の簡単な一例をご紹介します。
販売管理に、顧客に対してどのような対応を行ったかデータを登録します。たとえば、対応方法は、訪問、電話、パンフレット郵送、メール送信など、アクション項目を設定しておきます。スタッフ別に対応方法を集計して、どのようなプロセスを行っていたのかを比較することが可能です。実績と比較して、効果の測定もあわせておこない、評価軸としてご利用いただけます。
各商品やサービスを顧客データに登録した属性、たとえば趣味や家族構成、所在地などにより売上金額や販売個数に違いは在るだろうか。Zスコアは単位が異なっていても標準化して比較することができるため、売上金額と販売した個数と顧客の数のように、実際の数値では比較できないものも比較できます。商品の売上金額、販売個数、映画鑑賞が趣味の顧客へ販売した数を同列に比較します。これらをレイダーチャートで視覚的に捉えることで、商品の特性を一つのグラフで比較閲覧することができます。子どもが一人の顧客にたいして売れている。茨城県に住んでいる顧客に売れている。などなど、切り口を変えて比較することが可能です。
行ラベルと列ラベルの組み合わせで、分析結果とレイダーチャートを表示します。
算出したZスコアとレーダーチャートを表示します。
ブックマークに登録すれば、分析を行なったときのメモとあわせて、いつでも分析結果を復元できます。
グラフや数値の見方がわからなくても、分析結果とあわせて表示されるポイントとヘルプで、すぐに業務にご活用いただけます。
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