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双対尺度法

双対尺度法

クロス表で集計した情報を視覚化し、関係性を把握します。

数字の羅列からは分からないもの

スタッフが販売した商品(PC機器)をクロス表にまとめて見ました。スタッフごとに販売した商品にはバラツキがあります。正確なところはわかりませんが、商品によって得意・不得意があるようです。商品ごとに営業部隊を再編成しようと考えているため、何とかスタッフと商品の関係性を明確にして、効果的な人選を行いたいと考えています。

関係性を視覚的に把握

判別分析

双対尺度法によりスタッフと商品を散布図上にプロットしたところ、商品とスタッフの関係が視覚化されました。比較的ハイスペック・高価な商品に強いスタッフとロースペック・廉価な商品を得意とするスタッフに分けることができました。営業部隊も商品スペックを考慮して編成を検討しはじめました。

利用事例

たとえば、こんなときに

  • アンケート結果を視覚的に捉えたい

  • 商品を感覚的な分類に分けたい

  • 属性によって部署別の性質を把握したい

こんなことができます

  • 取得したアンケート結果を顧客属性別に集計分析して散布図にプロットする

  • 商品に「甘い」「辛い」「さっぱり」など質的なイメージ項目をつけて算出する

  • スタッフに質的な属性を設定し、部署別にクロス表で集計する

双対尺度法の概要

クロス表にまとめたデータの関係性を視覚的に表現する分析手法です。

双対尺度法

双対尺度法には似たような分析手法がいくつか存在します。コレスポンデンス分析、対応分析、数量化Ⅲ類などがあり、いずれもクロス表をもとに分析するときに利用される手法です。
双対尺度法の目的は、非計量データを計量化するのがひとつの目的になります。例えば、男女やリピートの有無などのデータを加減算できるように変換することです。また、無作為抽出や正規分布などの仮定を前提とせず、データに含まれた情報だけをもとに尺度化を考えます。そのため、応用範囲が広いことが特徴になっています。

散布図

例えば、10商品のうち一番好きな商品を1つ選択してほしいと顧客に質問した場合、9番目や10番目に選択されたものは人気が無いということで販売を中止することがあるかもしれません。しかし、4~7番目の商品はどうでしょうか。人気度を集計するのは効率的なように見えて、そこから得られる情報は決して多くありません。さらに踏み込んで、顧客の属性別に割合を集計してたとしても、施策に移すにはまだ類推する必要があります。しかし、散布図上で属性と商品の関係性が見えれば、たとえ人気度中位の商品に対しても改善の方策が見つかる可能性が高まります。その関係性発見のために双対尺度法は効果があります。

データを組み合わせて多角的に分析

Trunk tools では、販売管理と支出管理の取引履歴を、顧客データ、商品データ、スタッフデータ、取引先データを組み合わせて多角的な分析が可能です。ここでは、Trunk tools を利用してできる分析の簡単な一例をご紹介します。

商品アンケートから

営業スタッフの再編を検討するために、スタッフの商品カテゴリごとの販売実績により、スタッフをグループ分けしたいと考えています。商品ごとに販売数を集計してクラスター分析を行ったところ、現在のグループとは異なる分類がデンドログラムに表示されました。平均的なグループを目指していましたが、得意商品が同じスタッフを集めて専門化したグループ分けに変更する方針です。スタッフデータに登録してあるデータを参照して、新しいグループの作成を検討しています。

顧客を年齢や商品ジャンルによりグループ分け

顧客データの情報を販売実績だけでなく、年齢や子どもの数、またはリーピート販売の数などを踏まえて、顧客をグループ分けを行います。これにより、単に属性だけでは見えない、顧客の行動と属性を踏まえて、顧客視点に立ったグループわけが可能です。
自社でグループを決定していることはないでしょうか。思い込みにより分類すると現状との乖離から、間違った戦略をとる可能性があります。顧客に限らず、商品データについても同様です。改めて分類方法を見直してはいかがでしょうか。新しい気づきやアイデアを得ることができます。

Trunk tools は誰でも簡単に分析できます

クリックだけで分析結果を取得

行と列ラベルを変更するだけで、さまざまな切り口で双対尺度法を行うことができます。

双対尺度法の設定

分析結果

分析結果と散布図を表示して、指定した列ラベルと行ラベルの関係性を表示します。

双対尺度法の分析結果:

ブックマークに登録すれば、分析を行なったときのメモとあわせて、いつでも分析結果を復元できます。

分析結果の見方がわからなくても安心

グラフや数値の見方がわからなくても、分析結果とあわせて表示されるポイントとヘルプで、すぐに業務にご活用いただけます。

双対尺度法が終わったら

その他の分析も参考に

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Trunk toolsでは、業務データから双対尺度法をスムーズに行います

すべてのサービスのデータを組み合わせて利用できます

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